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里山散策でカメラがつなぐローカルコミニュケーション

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公開日 2022年8月27日  最終更新日 2022年8月27日

 

今朝も里山散策に出かけてみました。未だ残暑が残る時期なので、日の出前からぶらぶらと。

日が昇り始める前後の時間は、多くの人が散歩をしていますね。

やはり日が昇ってからでは暑いですから、日の出前後の涼しい時間を選んで歩いている人が多いです。

カメラを持って散策していますから、物珍しさから声を掛けられることが時々あります。

 

今日は久々に、声を掛けられてローカルコミュニケーションに花が咲きましたので、そのお話を書いてみたいと思います。

 

 

カメラを持って里山へGo

猫じゃらし
OM-1 + M.Zuiko DIGITAL ED60mm

未だ日が昇る前、猫じゃらしの群生が朝風で揺れていました。

日の出前ですが、この時点で少々蒸し暑い。山道は思った以上に体力を使い、汗っかきの自分は既に額から汗が垂れています。

人間も未だ殆どすれ違いませんが、未だ虫たちも活発に動き出す前のようです。

でも、小さな黒点のクロウリハムシだけは元気に動き回っていました。

クロウリハムシ
OM-1 + M.Zuiko DIGITAL ED60mm



 

暑い暑いと言いながらも、季節は確実に動いているようで、ススキの葉も大きく育ちこちらも群生化しておりました。

こういうススキの群生の中にはバッタ類が集まりやすい。

そのバッタ達を狙うカマキリなども、葉に紛れてジッと獲物を狙っているのでは無いかと考え、じっくりと見て回りました。

 

あっ、やはりいました。オオカマキリでしょうか。翅もしっかりと揃っているので成虫のようです。

じっと逆さにぶら下がって獲物が通るのをジッと待ち構えているみたいです。

オオカマキリ
OM-1 + M.Zuiko DIGITAL ED60mm

草むらの中に分け入って入っていけば、もっと沢山見つかるかもしれませんが、さすがに背丈ほどあるススキの中に半袖で入っていくのは少々無謀ですね。

 

 

カメラを構えていると声を掛けられやすい

山道でカメラを持っていたり、草木に向かって構えて写真を撮っていると、声を掛けられるケースが結構多いんですよね。

 

今までの経験から、声を掛けられるには2つのパターンがあります。

一つは、使っているカメラやレンズに興味があり声を掛けてくる。もう一つは何を撮っているのかに興味があり声を掛けてくる。

 

今回は後者で、丁度サトクダマキモドキのようなツユムシのような、どちらなのかなって思いながら写真を撮っているときに声を掛けられました。

ナカオレツユムシ
OM-1 + M.Zuiko DIGITAL ED60mm



 

お決まりのパターンで「何を撮っているんですか?」から始まるローカルコミュニケーション。

声を掛けてきたのは、大学教授のようなご老人の方でした。

この里山の昆虫写真を撮っている話をしながら、昨今のこの山の状況などを離したんですよね。

 

自分がこの周辺だけの昆虫写真を2006年頃から撮り続けている事や、毎年多く見られる昆虫の違いや、地域的にいるはずの無い昆虫が近年は増えて来た事など。

更には、ご老人が話してくれた内容には、年々雑木林を開墾して来たために針葉樹ばかりが残り、鳥も寄りつかないような林ばかりになってきている。

従って、里山の荒廃が進んで来ているため最近は広葉樹を再び植林し、雑木林を増やしているそうだ。広葉樹にすることで、林や森が落葉により自然循環を行い、森が生き返っていくとのこと。

この話は自分も納得する話だ。

 

更に驚いた話をしてくれた。

今まではここ静岡県辺りが、西側の生物の北限で東側の生物の南限だったので、南北両方の生き物が見られる地域だった。

しかし、地球温暖化により現在はその境目が関東辺りにまで北上してしまっているので、南限だった生物が見られなくなっているとのことだった。

 

確かに、クマゼミの北限は静岡辺りだったが、最近は東京でも良く聞くようになった。ナガサキアゲハも本来は山口、愛媛が北限だったが、今は当地でも根付いている。

地球温暖化は本当に生態系を破壊してしまうと言うことが、昆虫を追いかけることで自ら体験してきている。

 

こんな話をしばらくして、朝の楽しい時間を過ごすことができた。

 

 

昆虫写真を撮り続けること

自分が昆虫写真を撮り続けていることには、実は2つの事があるからずっと続けている。

 

1つは同じ場所で毎年昆虫写真を撮り続けることで、昆虫の種類による発生状況が分かると言うこと。

この発生状況と気象状況を関連付けると、どんな気象条件になると何という昆虫が増えるとかが分かるんじゃ無いかなって思っている。

別に学者では無いので、論文に書いて云々と言うことではなく、猛暑の夏にはこんな昆虫が多く、冷夏になるとこんな昆虫が多いなんて分かるだけでも面白い。

虫好きの孫に、いろいろと教えてあげるのが楽しいんですよね。

一種のライフワークのようなものになっています。

 

そしてもう1つがローカルコミュニケーションです。

実は話し好きですが、自ら人に声を掛けてコミュニケーションを取るようなタイプではありません。

従って、写真を撮っている事で声を掛けてもらいやすくなっているので、そのチャンスを生かしてローカルですが、知らない人と話をしながらいろいろな事を教えてもらったりしている。

今回も、最近この山でカモシカが出たとか、山頂近くの貯水タンクの周りで狐が3匹ほどしばらくたむろしていたとか、全然しらないような話を聞くことができる。

どこどこに行くと、こんな花が咲き乱れているから昆虫も沢山いるんじゃ無いのとか、生の有効な情報源として活用できるんです。

初めての人と話すのは楽しいですよね。

1つの出会いの場ともなっている感じです。

 

 

終わりに

昆虫写真を撮ることは本当に楽しい。

誰も知らない世界を見ることもできるし、写真を撮ると言う行動から人間とのコミュニケーションも生まれるから。

トンボ
OM-1 + M.Zuiko DIGITAL ED60mm

 

今日出会った人と、またお会いし話ができたら楽しいでしょうね。

一つずつ縁をつなげていけば、多くの人とつながる事ができると信じて、時間があれば昆虫写真を撮りに里山に出かけていきます。

次はどんな昆虫と、どんな人に会えるか楽しみですね。

カブトムシ
OM-1 + M.Zuiko DIGITAL ED60mm

 

シオカラトンボ
OM-1 + M.Zuiko DIGITAL ED60mm

 

このブログを見に来てくれる人ともつながりたいですね。